プリウスPHV試乗モニター 6日目 リチウムイオン電池の原料に迫る

私は、現在、内閣府の最先端・次世代研究開発支援プログラムの研究代表者として、リチウムイオン電池等の材料として必要なリチウム資源に関する研究開発を行っております。

写真の銀色の箱は、プリウスPHVに搭載されているリチウムイオン電池です。(プリウスPHVのカタログに掲載)
本日は、このリチウムイオン電池の原料に迫りたいと思います。
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リチウムイオン電池には、主に炭酸リチウムという白色の粉末が使用されます。
リチウムはレアメタルの一つでして、日本では採取できず、海外からの輸入に頼っています。更に、リチウム資源の約8割は南米に偏在する状況です。
ですので、PHVやEVに使用するリチウムの国内安定確保は、我が国の次世代エネルギー産業発展のため戦略的に取組むべき課題と言えます。
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幸いにも、リチウムは海水の中に微量に存在します。
日本は四方を海で囲まれているだけでなく、海流にも恵まれている利点を活かし、海水からリチウムをより効率的に回収する革新的資源回収技術の実用化を目指した研究を私は行っています。
プリウスPHVに乗り、海水のサンプリングを行いました。
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サンプリングした海水は、海水を調整する装置に入れます。
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調整を終えた海水は、専用の装置を利用し、リチウムの回収を行います。当然、トップシークレットの技術ですので、メインとなる装置は外した写真です。
お隣の韓国も、私とは別の方法で海水からリチウムを回収する試験を産学官連携の体制で行っていますので、負けられません!
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海水からリチウム資源を回収する技術の実用化へ向け、数多くの試験を実施中です。
プリウスPHVも、二代目プリウスの時代から実験用の二代目プリウスPHVというのが存在し、様々な条件でのデータを得て、三代目プリウスにてPHV車の販売に至りました。
私も研究職ですので、プリウスPHVの開発者のご努力は、よく理解できます。
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私の研究成果は、リチウムイオン電池の国際会議等で発表を行っております。
その他の場所でも成果発表を行っていますので、どこかで皆様とお会いできる機会があるかと思います。
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日本は資源の乏しい国です。資源確保のための研究は必要ですが、実際の現場は厳しい状況です。海岸沿いにリチウム資源を回収するための施設を建設すると共に、開発したリチウム回収技術の実証試験を行う研究を推進するためには、より多くの皆様の声を必要としています。

*本研究は内閣府の最先端・次世代研究開発支援プログラムにて実施中


昨日と同じ走行パターン+海水サンプリングで、74.8kmの走行距離でした。EV走行は約17kmです。
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