実用化・産業化まで運頼みの研究継続

内閣府の最先端・次世代研究開発支援プログラム(平成23年2月~平成26年3月)。約3年間の「海水からのリチウム資源回収」の研究開発も、終わりが近づきました。

まとめの作業は、既に始まっています。
秋の学会シーズンが始まる前に、この研究開発の集大成となる特許を出願しました。
また、今週で、計画した外国出張での講演もすべて終えました。

講演の中でも招待講演は特別なものですが、招待講演と言いましても、参加費だけ無料(旅費は持ち出し)等、実はその内容は様々です。
近年は招待する側の予算状況も厳しいにもかかわらず、今年のオランダでの招待講演は、旅費だけでなく、四つ星ホテルまで用意頂き、欧州の研究所より最高のもてなしを頂きました。


帰国後も、研究のまとめの仕事が続きます。
同時に、残り約5ヶ月は、次のステージとなる、実用化・産業化への道を切り開く必要があります。

この実用化・産業化ステージには、多くの企業が技術的なサポートを表明しています。
各企業との秘密保持に関する議論も始まり、3年という短い研究期間にも関わらず、国内外で評価されたことは、睡眠時間を削ってまで研究活動を行った甲斐があります。

しかし、次年度以降の準備は進むものの、予算に関しましては全く当ての無い状態です。研究計画書を作成し、研究予算を申請する以外の方法はありません。

申請した書類は、専門家の審査を経て、採択・不採択が決まります。
採択率は高くはありません。科研費であれば、採択率は約20~30%になります。
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/data/3-1-3/3-1-3_all.pdf

研究費の主な申請先は3つあります。
・科学研究費助成事業(科研費)
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/
学術的な研究テーマが採択されますので、実用化・産業化とはちょっと異なる面があります。私の場合ですと、実用化・産業化ステージを諦め、学術的な研究内容に変更する必要があります。

・独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
http://www.jst.go.jp/
・独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
http://www.nedo.go.jp/
どちらも実用化・産業化の研究に関する申請書類を受け付けていますが、研究テーマを絞った募集方法を採用しています。現時点では、私の研究テーマと合致する募集はありません。

もちろん、365日、申請書類を受け付けているのではなく、科研費であれば、基本的に年に一回になります。


私の場合、研究のゴールは常に実用化・産業化を目指しています。但し、ゴールまでのプロセスにこだわりません。研究がストップしないことが最優先です。
今できることは、実用化・産業化ステージを一旦諦め、学術研究として科研費に応募し、成果をコツコツと積み重ね、実用化・産業化のチャンスを狙いたいと思います。

まずは採択されなければ、前進できません。その後も、実用化・産業化のチャンスが巡ってこなければ終わりです。

“運も実力のうち” 
チャンスを得る確率を上げるため、様々な努力を続けたいと思います。

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